50代でバツイチの女性でも再婚できるのか?マッチングアプリと結婚相談所はどちらがいい?

51歳の事務職の女性は、40代半ばで離婚し、二人の娘が社会人になってから動き始めた。マッチングアプリに登録して、バツイチと明記しただけで反応が激減した。足跡すらつかない日が続いたという。

この体験から、多くの人が同じ結論を引き出す。50代でバツイチの自分には需要がない、と。

その結論は、場所を一つしか試していないところから出ている。結婚相談所の会員構成を見ると、50代以降は男女比が逆転して男性のほうが多くなる。20代や30代とは真逆になっている。

目次

50代の婚活市場は、20代30代と逆になっている

50代以降は男性のほうが多い

結婚相談所の会員は、20代と30代では女性のほうが多く、女性側の競争が激しい。40代でほぼ半々になり、50代以降で逆転する。この年代の比率は、男性6に対して女性4あたりになる。

大手連盟の会員年齢層で見ると、50代は男性がおよそ2割を占めるのに対し、女性は1割ほど。人数で言えば男性が女性の倍近くいる計算になる。

さらに、50代以上の入会者は近年で約2倍に増えている。再婚を考える層が動き出しているからだ。

バツイチが不利という前提は、この年代では崩れる

53歳の女性は、成人した子どもがいることを最初から伝えて活動した。相手も同じ状況だったため、互いの子どもとの関係を丁寧に築いていった。生活習慣病を抱える相手が治療を始めるといった現実的な問題も、協力して解決している。入会から4か月で成婚退会になった。

不利だと思っていた条件が、むしろ理解し合える土台になった。彼女はそう振り返っている。

50代の婚活では、相手の大半が離婚か死別を経験している。バツイチは例外ではなく、標準に近い。初婚のまま50代を迎えた男性のほうが、この市場では少数派になる。

アプリと相談所では、構造が違う

冒頭の女性がアプリで反応を得られなかったのは、彼女の問題ではなく場の問題という面が大きい。アプリの利用者は20代から40代が中心で、男性の希望年齢は自分より下に寄る。同じ人物が相談所に登録すれば、まったく違う数字が返ってくる。

  • マッチングアプリ。母数が大きく費用が安い。ただし50代女性は競争の外側に置かれやすい
  • 結婚相談所。50代は男性が多く、収入証明の提出が必須。費用は初期費用と月会費と成婚料で数十万円になることが多い
  • 婚活パーティーや街コン。その場で顔が見える。同じ立場の人と話すだけでも気持ちが動く
  • 知人の紹介。数は出ないが、素性が分かっている

反応がないことを、自分の価値の判定として受け取らない。判定しているのは市場の構造のほうだ。

うまくいった人は、隠すのをやめている

浴衣の後ろ姿から、家庭的な文章へ

55歳の保険会社勤務の女性は、離婚から10年を経てアプリに登録した。予想以上に反応が集まったという。ところが、プロフィールに浴衣の後ろ姿を使っていたせいで、会うと相手の期待とずれる。イメージと違うと言われ、その場で終わることが続いた。

写真と文章を、家庭的な面が伝わるものに変えた。そこから年収の高い層ともつながるようになり、最終的に同世代の穏やかな相手と結ばれている。写真の印象より中身を見てもらえる出会いを探すことが鍵だった、と彼女は話す。

反応の数が増えることと、会って続くことは別の話になる。最初の数字を上げる工夫は、後ろ倒しで自分を苦しめることがある。

子持ちであることを最初に伝えた人

先の53歳の女性は、成人した子どもがいることを最初から伝えていた。伏せていれば、交際が深まった段階で切り出すことになり、そのタイミングで相手は判断を迫られる。

先に出せば、それを受け入れられない人は最初から来ない。来ない人が減ることを損だと感じるかもしれないが、実際には会う前に振り分けが済んでいるだけだ。

実物と情報のズレが、いちばん早く関係を終わらせる

うまくいった人たちに共通しているのは、自分を実物より良く見せる方向をやめたことだった。

51歳の女性は、プロフィール写真を明るく自然なものに変え、趣味の散歩や料理を具体的に書いた。そこから同世代の男性から連絡が来るようになる。半年で数人と真剣に交際し、53歳の会社員と再婚した。決め手は、お互いの過去を責めず、これからの時間を大切にしようと自然に話し合えたことだったという。

盛った情報は、初回で必ず崩れる。崩れた瞬間に相手が感じるのは、期待外れではなく、この人は自分をよく見せようとしていたという印象になる。50代の相手が最も避けたいのは、そこだ。

止まった人は、条件を上げていた

もう一度失敗したくない、という気持ちが働く方向

52歳のコールセンター勤務の女性は、見た目が若く見えることもあって、年下の華やかな男性を希望した。相談所で紹介された同世代や年上の相手を次々と断り、数十件のお見合いを見送った。半年経っても誰とも会わないままだった。

周囲から条件を少し下げてはどうかと言われたが、本人にはもう一度失敗したくないという思いが強かった。結局、活動を一時休止している。今は友人と街コンに参加する程度で、自分のペースを守っている。

責められる話ではない。ただ、失敗を避けたい気持ちが、条件を上げる方向に働いている点だけは見ておきたい。条件を上げても、失敗の確率は下がらない。

失敗を防ぐのは条件ではなく、離婚の理由を言葉にできているか

前の結婚がなぜ終わったのかを、自分の言葉で説明できるか。ここが実際の防波堤になる。

金銭感覚だったのか、会話が消えたのか、相手の家族との距離だったのか、自分が抱え込みすぎたのか。原因が言葉になっていれば、次の相手と会ったときに何を確認すべきかが分かる。言葉になっていないと、抽象的な条件に置き換わる。誠実な人、価値観の合う人、という表現は、その置き換えの結果として出てくる。

再婚した51歳の女性が挙げた決め手は、過去を責め合わなかったことだった。責めないためには、まず自分の側の理由を自分で持っておく必要がある。

経済力で選ぼうとして気づいた人

経済力のある相手を求めて婚活パーティーに通い詰めた49歳の女性がいる。複数の男性とデートを重ねるうちに、この人と本当に生活できるのかという疑問が湧いた。お金のための結婚は幸せにつながらないと気づき、その後は自分の収入を上げることに力を入れた。

今は一人の時間を大切にしながら、ときどきアプリを覗く程度だという。誰かに頼るより、自分が整っているほうが余裕を持って人と向き合える。彼女の言葉だ。

プロフィールと写真を直す

写真は、会ったときの自分と同じにする

  • 明るい場所で、自然な表情のものを使う
  • 加工は最小限にする。会ったときの落差が大きいほど、その日で終わる
  • 全身が分かる一枚を入れる
  • 後ろ姿や横顔だけで構成しない
  • 趣味をしている場面の写真を一枚入れる

バツイチと子どものことをどう書くか

離婚の事実は必ず書く。伏せても、交際が進めばどこかで伝えることになる。

理由は詳しく書かない。価値観の違いで、という程度で足りる。プロフィールは説明の場ではなく、会うかどうかを判断してもらう場になる。

子どもについては、人数と、同居か別居か、成人しているかどうかを書く。50代なら独立していることが多く、それが伝わるだけで相手の警戒はかなり下がる。

趣味は具体的に書く

散歩が好き、料理が好き、では相手が返信を書けない。どの道を歩くのか、何を作るのかまで書く。

51歳の女性が反応を得られるようになったのは、趣味を具体的に書いてからだった。具体的な一行は、相手にメッセージの最初の一文を渡す働きをする。

会うまでの過程が重いと感じたら

めんどくさいで止まる人は珍しくない

56歳の女性は、同世代の会社員とメッセージを交わすうちに疲れてしまった。なんて呼べばいいか、という質問に急に現実味を感じて、そのままフェードアウトした。一人の日常のほうが美味しい、と再確認したそうだ。

これは失敗ではない。20年以上自分のペースで暮らしてきた人が、他人と歩調を合わせる工程に負担を感じるのは自然なことになる。

婚活しないことも、決めた選択になる

52歳の女性は、友人の入籍に刺激を受けて美容師仲間と街コンをはしごした。相手は見つからなかったが、同じ立場の人と話すうちに、まだ遅くないと思えるようになったという。活動を続ける気力がそこで生まれた。

結果が出ないまま止めた人も、休止という形で残している。やめたのではなく、いつでも再開できる状態に置いてあるだけだ。

再婚の前に確かめる実務

再婚禁止期間は2024年に廃止された

女性だけに課されていた離婚後100日の再婚禁止期間は、2024年4月1日に廃止された。今は離婚の翌日でも再婚できる。古い記事にはまだ残っている記述なので、注意しておきたい。

年金分割の請求期限

離婚時の年金分割には、原則として離婚から2年という請求期限がある。前の結婚のときに手続きをしていない人は、期限内かどうかを年金事務所で確認する。過ぎていれば取り返せない。

相続と、子どもとの関係

婚姻届を出した時点で、相手は法定相続人になる。婚姻期間の長さは関係ない。法定相続分は配偶者が2分の1で、子が残りを人数で分ける。前の結婚でできた子も当然その中に入る。

自分の子と相手の子の両方がいる場合、公正証書で遺言を残しておく。子には遺留分があるので、法定相続分の2分の1にあたる金額を織り込んで配分する。

先の53歳の女性は、互いの子どもとの関係を丁寧に築いていった。時間をかけた分が、後の摩擦を減らしている。

籍を入れない形もある

54歳の元主婦は、長い結婚生活が忍耐の連続だった経験から、もう結婚はいいと考えていた。アプリで出会った同世代の男性と関係を深める中で、二人とも大切にしたいけれど籍を入れるのは重荷だと気づき、週末だけ一緒に過ごす形を選んだ。日常の寂しさを埋めながら、互いの自由を尊重する関係が続いている。

籍を入れないと相続権は発生しない。子どもとの摩擦は起きにくくなる代わりに、相手に財産を残したいなら遺言が必要になる。選ぶ基準はそこで足りる。

50代の婚活は、家庭を築くための活動から、これからの時間を一緒に使う相手を探す活動に変わっている。だから条件表も変わる。年収でも肩書でもなく、この人と一緒に年を取れるかどうか。それを確かめるには、会ってみるしかない。

Q. 50代バツイチの女性でも再婚できますか

できます。結婚相談所の会員構成では50代以降に男女比が逆転し、男性6に対して女性4程度になります。大手連盟の会員では50代の男性がおよそ2割を占めるのに対し女性は1割ほどで、人数の上では女性のほうが少ない年代です。

Q. マッチングアプリと結婚相談所はどちらがいいですか

50代なら相談所のほうが構造的に有利です。アプリの利用者は20代から40代が中心で男性の希望年齢が下に寄るため、50代女性は競争の外に置かれやすくなります。アプリで反応がないことを自分の評価として受け取らず、場を変えて確かめてください。

Q. プロフィールにバツイチと書くべきですか

書いてください。伏せても交際が進めばどこかで伝えることになり、そのタイミングで相手が判断を迫られます。理由は詳しく書かず、価値観の違いという程度にとどめると、会うかどうかの判断がしやすくなります。

Q. 子どもがいることはいつ伝えればいいですか

プロフィールの段階で伝えてください。人数と、同居か別居か、成人しているかどうかを書きます。子どもがいることを最初から伝えて、同じ状況の相手と4か月で成婚した例もあります。

Q. どのくらいの期間で決まりますか

半年で数人と真剣に交際して再婚した人、入会から4か月で成婚退会した人、対面から2か月で結婚を決めた人がいます。決まるときは速い一方で、条件を上げて紹介を断り続けると半年経っても誰とも会わない状態になります。

Q. 相手の年齢はどのあたりを狙えばいいですか

50代は男女とも前後3歳ほどの同世代でまとまりやすくなります。年下の男性は同年代の女性を求める層と競合しやすく、年齢が離れた年上は介護の負担を先に想像させます。同世代を軸に置くと会える人数が増えます。

Q. 再婚禁止期間はまだありますか

ありません。女性だけに課されていた離婚後100日の再婚禁止期間は、2024年4月1日に廃止されました。古い記事には残っている記述なので注意してください。

Q. 再婚すると相続はどうなりますか

婚姻届を出した時点で相手は法定相続人になり、婚姻期間の長さは関係ありません。法定相続分は配偶者が2分の1で、子が残りを人数で分けます。互いに子どもがいる場合は、遺留分を織り込んだうえで公正証書遺言を残しておいてください。

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この記事を書いた人

シニア向け雑誌の人生相談コーナーの担当として、これまで1000通を超える読者の手紙を読んできました。悩みの多くは、分かってくれる相手が欲しいのだと知りました。定年後の空白、体力の変化、新しい人付き合い。人生後半は終わりではなく仕切り直しの時期です。

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