バツイチ子持ち女性はやめた方がいいのか|結婚で後悔した人の共通点

やめた方がいい、周囲に止められた。自分の中にも引っかかりがある。それでも相手は優しい人で、だから決めきれない。

最初にわかるのは、後悔した人たちが誰も相手の人格を責めていないことだ。全員が、優しかった、誠実だった、と前置きしている。それでも続かなかった。

やめた方がいいと言われる理由は、相手の人柄ではなく、この関係に必ずついてくる構造にある。

目次

やめた方がいいと言われる理由は、相手の人柄ではない

五人が挙げた負担は、どれも構造に由来する

話を聞いた男性たちが挙げた負担は、五つに整理できる。

  • 母親の優先順位が常に子どもにあること
  • 血のつながらない子との関係を一から作る必要があること
  • 元配偶者との接点が長く続くこと
  • 二人の時間と将来設計が後回しになること
  • 金銭と相続の扱いが複雑になること

どれも相手が努力すれば消えるものではない。子どもがいる限り発生する。だから、覚悟の話になる。

優しい人だった、と全員が言っている

38歳の会社員の男性は、大学の同級生だった相手の優しさに惹かれて結婚した。42歳の男性は、二年付き合った相手を優しく誠実な人だったと語る。45歳の男性は、五年付き合って再婚の話まで出ていた。

好意が足りなかったわけではない。むしろ長く続けた人ほど、負担が積み上がったところで限界に達している。

母親は常に子ども優先になる

新婚らしさを感じられなかった

38歳の男性は結婚後、子どもが最優先で二人の時間や新婚らしさを感じにくくなったと話す。ひどく後悔している、というのが彼の言葉だ。母親は常に子ども優先なので覚悟がなければ続かない、とも。

この順位は変えられない。母親にとって、子どもの安全と生活が最上位にあるのは当然で、そこを譲れる人はまずいない。問題は、その当然を交際段階では実感できないことだ。会えば相手はこちらに向き合っている。同居して初めて、順位が可視化される。

それが親としての責任、と言われたとき

42歳の男性は、子どもが第一優先という姿勢に次第に寂しさを感じるようになった。何度か気持ちを伝えたが、それが親としての責任だと言われ、自分の気持ちは置き去りにされた。

このやり取りには構造的な難しさがある。相手の返答は正しい。正しいがゆえに、こちらの寂しさは行き場を失う。反論できない正しさを向けられると、話し合いそのものが成立しなくなる。

寂しいと感じることは我儘ではない

彼は、このままだと自分が壊れてしまうと思い別れた。今も相手のことは嫌いではないが自分の心を守るための決断だった、と振り返る。

寂しいと感じることを、器の小ささだと結論づける必要はない。順位が下であることを受け入れられるかどうかは性格の優劣ではなく、その人が関係に何を求めているかの違いだ。二人だけの時間を関係の核に置く人にとって、この構造は根本的に噛み合わない。

血のつながらない子を愛せるかは、事前にわからない

結婚前には誰にもわからない、という言葉

38歳の男性は、連れ子との関係を築くのに時間がかかった。親や周囲からも、血のつながらない子を育てられるのかと心配された。

彼の言葉が正確だ。子どもを我が子のように愛せるかは結婚前には誰にもわからない、と。

これは重要な指摘になる。会う前に自信を持てる人も、愛せると約束できる人も、実際には根拠を持っていない。相手の子どもと暮らしてみるまで、自分の感情は測定できない。

前妻との子を目の前にすると、と語った人

女性の側からも同じ経験が語られている。バツイチ子持ちの男性と付き合ったある女性は、前妻との愛の結晶を目の前にすると心から愛すのは無理だと気づき、別れてよかったと振り返る。他人の子まで愛する器はない、今は血の繋がった子供がいて幸せ、と話す。

別の人は、ヤキモチ妬きな私には無理だった、と語っている。

自分の性質を知っているうえでの判断だ。この判断を軽蔑する理由はない。

器がないのではなく、想定していなかっただけ

愛せないと感じた人の多くは、自分を薄情だと責めている。ただ、器の大小の問題ではない場合が多い。

血縁のない子どもと暮らすのは、多くの人にとって人生で一度も想定してこなかった役割だ。準備も練習もないまま、いきなり親に近い立場を引き受けることになる。うまくいかないのは能力の欠如ではなく、経験のない仕事に手順書なしで入ったからだ。

なお、いきなり親になろうとしない人のほうが結果的にうまくいく例が多い。子どもの側も、突然現れた大人に父親として振る舞われると身構える。時間をかけて、家にいる大人という位置から始めるほうが、双方の負担が軽い。

元夫との関わりは、切れない

養育費と面会で続く接点

45歳の男性は、五年間付き合った相手と再婚の話まで出たが、元夫とのトラブルにたびたび巻き込まれた。

養育費や面会で元夫との関わりが続き、メンタル的にキツい、と彼は言う。

離婚しても、親子関係は消えない。養育費の支払いは子どもが成人するまで続き、面会交流の取り決めもある。金額の変更や面会の日程で連絡が発生し、進学や病気といった節目にも協議が入る。子どもが小さいほど、この期間は長い。

老後を考えたときに区切りをつけた人

彼は我慢していたが、老後を考えたとき、このままでは安心できないと区切りをつけた。

長い視点で見たときに残るものを計算する視点は、40代以降では現実的だ。子どもが独立するまでの十数年、元夫との接点が続き、そのたびに気持ちが揺れる。その時間を引き受けられるかは、愛情の量とは別の問題になる。

金と相続の話を、感情より先に確認する

養子縁組をするかどうかで変わるもの

結婚しても、自動的に連れ子と法律上の親子になるわけではない。親子関係を作るには養子縁組が必要になる。

縁組をすると、扶養の義務が生じ、相続の権利も発生する。しない場合、生活を共にしていても法律上は他人のままで、こちらが亡くなったときに連れ子へ財産は渡らない。どちらを選ぶかで、離婚した場合の扱いも変わる。縁組を解消するには手続きが要る。

自分のケースでどうすべきかは、結婚を決める前に弁護士か司法書士に確認しておくと、あとで揉めにくい。

自分の親の財産にも関わってくる

周囲が反対する理由には、感情だけでなく財産の話が含まれていることがある。家業や不動産がある家では、血縁のない子への相続が現実的な論点になる。

親から反対されたときに、感情論として受け流さないほうがいい。何を心配しているのかを具体的に聞くと、遺言で解決できる話であることも多い。

それでも進むなら、確認する五つ

  • 元夫との連絡がどのくらいの頻度で発生しているか、実績で聞く
  • 養育費の金額と、支払いが滞っていないかを把握しておく
  • 子どもの生活の主導権を誰が持つのか、進路や医療の判断を含めて確認する
  • 養子縁組をするのかしないのか、双方の希望を早い段階で話す
  • 自分の親に、心配している中身を具体的に聞いておく

会う前に決めておくこと

子どもと会うタイミングは、関係が定まってからでいい。早く会わせたがる相手もいるが、子どもの側は一度会った大人が消えることに敏感だ。

会うときは、父親として振る舞わない。名前で呼ばれる関係から始めて、しつけや指導には手を出さない。役割を引き受けるのは、子どもがこちらを受け入れてからでいい。

二人だけの時間を制度として確保する

優先順位が子どもにあることは変わらない。だからこそ、二人の時間を予定として先に押さえる。

月に一度、数時間でいい。子どもを預ける先を確保して、日付を固定する。その場の余裕で作ろうとすると、必ず消える。制度にしておけば、順位の問題を回避できる。

退く判断は、薄情ではない

自分の心を守るための決断だった

42歳の男性の言葉を、もう一度置いておく。今も相手のことは嫌いではないが、自分の心を守るための決断だった、と。

相手を好きなまま別れることはできる。好意があるのに離れるのは矛盾ではなく、好意だけでは引き受けられない負担があるという判断だ。

周囲から大反対されたのに私は大丈夫と結婚し、ものすごく後悔している人の話も出てきた。反対を押し切ることが愛情の証明になる、という構図に乗ると、判断が感情の勝負に変わる。

別れるなら、子どもと関係が深まる前に

退くと決めたなら、早いほうがいい。

子どもは、家に出入りする大人がいなくなることを、自分が拒まれたと受け取る。すでに一度、親の離婚でその経験をしている。関係が深まってからの離脱は、こちらの想像より大きく残る。

別れの説明に、子どものことを理由として挙げるのも避けたほうがいい。相手はその言葉を、そのまま子どもへの評価として受け取る。二人の関係の問題として伝えるほうが、互いに傷が浅い。

読んでいるのが当事者の女性なら

この記事は、交際する側の視点で書いている。ただ、自分がバツイチで子どもがいる立場で読んでいる人もいるはずだ。

ここに並んだ負担は、あなたの落ち度ではない。子どもを優先することも、元配偶者との連絡が続くことも、親として当然の状態にすぎない。

そのうえで役に立つとすれば、相手が黙っている寂しさに気づける、という点だ。42歳の男性は何度か気持ちを伝えていた。伝えられた側は、正しい返答をしたつもりだった。この行き違いだけは、順位を変えなくても防げる。月に一度、二人だけの時間を先に予定として置く。それだけで、置き去りにされたという感覚はかなり減る。

最後に

相手のことは好きなのに決めきれないなら、確認していない事実がある。元夫との連絡頻度、養育費の状況、養子縁組の希望。数字と手続きの話を先に済ませると、迷いの正体が見える。

そのうえで退くなら、理由を自分の中で一行にしておく。二人の時間を関係の中心に置きたい、でいい。器がなかった、と書く必要はない。

バツイチ子持ち女性との結婚で後悔する理由は何ですか

子どもが最優先になる生活と、元配偶者との継続的な関わりが最も多く挙がります。結婚後に新婚らしさを感じられなくなった、二人の時間が取れなかったという後悔が語られています。相手の人柄ではなく、子どもがいる限り発生する構造に起因します。

連れ子を我が子のように愛せますか

結婚前には誰にもわからない、というのが実際に結婚した人の言葉です。愛せなかったと感じても器の問題とは限らず、血縁のない子と暮らす経験を誰も事前に持っていないためです。いきなり父親として振る舞わず、家にいる大人という位置から始めるほうが双方の負担は軽くなります。

元夫との関わりはいつまで続きますか

子どもが成人するまで続くと考えてください。養育費の支払いと面会交流の取り決めがあり、金額の変更や日程の調整、進学や病気の節目に連絡が発生します。元夫とのトラブルに巻き込まれ続け、老後を考えて区切りをつけた男性がいます。

結婚すると連れ子と法律上の親子になりますか

なりません。親子関係を作るには養子縁組が必要です。縁組をすると扶養義務と相続の権利が生じ、しない場合は同居していても法律上は他人のままです。どちらを選ぶかで離婚時の扱いも変わるため、結婚を決める前に弁護士か司法書士に確認してください。

二人の時間が取れないときはどうすればいいですか

月に一度、数時間でいいので予定として先に固定してください。優先順位が子どもにあること自体は変えられないため、その場の余裕で作ろうとすると必ず消えます。子どもを預ける先を確保し、日付を決めておくと順位の問題を回避できます。

寂しいと感じるのは自分が我儘だからでしょうか

我儘ではありません。二人だけの時間を関係の中心に置く人にとって、この構造は根本的に噛み合いません。自分の心を守るために別れた、と語る男性は、相手を今も嫌いではないと話しています。

親や周囲に反対されたらどうすればいいですか

何を心配しているのかを具体的に聞いてください。血縁のない子への相続や家業の承継といった、遺言で解決できる論点が含まれていることがあります。反対を押し切ること自体が目的になると、判断が感情の勝負に変わり、後悔した例があります。

別れるとしたらどのタイミングがいいですか

子どもと関係が深まる前です。家に出入りしていた大人がいなくなることを、子どもは自分が拒まれたと受け取ります。別れの説明で子どものことを理由に挙げると、相手はそれを子どもへの評価として受け取るため、二人の関係の問題として伝えてください。

うまくいっている人は何が違いますか

会う順番と役割の引き受け方が違います。関係が定まってから子どもに会い、父親として振る舞わず、しつけや指導に手を出さない。そのうえで二人だけの時間を制度として確保している人ほど、負担が積み上がりにくくなります。

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この記事を書いた人

シニア向け雑誌の人生相談コーナーの担当として、これまで1000通を超える読者の手紙を読んできました。悩みの多くは、分かってくれる相手が欲しいのだと知りました。定年後の空白、体力の変化、新しい人付き合い。人生後半は終わりではなく仕切り直しの時期です。

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