40過ぎて結婚できない女性の共通点は性格ではなく手順にある

仕事で管理職まで上り詰めた女性がいる。年収も低くない。周囲からはしっかりしていて魅力的だと言われ続けてきた。ところが交際相手を探すとなると進まない。年収が高いこと、リードしてくれること、価値観が合うこと。条件は会うたびに一つずつ増えていく。実際に会えば、ここが違う、あそこが合わないと感じて見送る。気がつくと時間が過ぎ、出会いの場そのものが減っていた。

四十を過ぎて結婚できない女性の共通点として挙げられるものは、だいたい六つに整理できる。ただし、その六つは性格の欠点ではない。全部、同じ一つの動作を別の言葉で言い換えたものにすぎない。

目次

共通点を並べる前に、数字を置いておく

50歳時点で未婚の女性は6人に1人

2020年の統計で、50歳時点で一度も結婚していない女性の割合は17%だった。男性は28%。1990年代から一貫して上がり続けている。

この数字の中には、結婚しないと決めた人も含まれている。だからこの記事は、結婚したいと思っている人に向けた話になる。ただ、六人に一人という規模を先に見ておく意味はある。自分の性格の問題として抱え込む前に、これは何百万人の側で起きている変化でもあると知っておいたほうがいい。

40代の申し込みが通る確率は、もともと低い

結婚相談所の連盟が出しているデータで、女性がお見合いを申し込んだときの成立率は、20代後半で11%あったものが年齢とともに6%台まで下がる。40代なら、およそ15回から20回申し込んで1回成立する計算になる。

この数字は残酷に見えるが、使い方によっては救いになる。5回申し込んで断られ続けたことは、実力の問題ではなく回数の問題だからだ。手応えのなさを自分の魅力の評価として受け取っていた人は、そこから降りていい。

40過ぎて結婚できない女性に挙がる六つの形

  • 条件が足し算になっていく
  • 過去の恋愛が基準のまま残っている
  • 予定が先に埋まっている
  • ここまで来たのだから、と考える
  • 実年齢の自分を出さなくなる
  • 傷つかない誘い方をする

条件が足し算になっていく

冒頭の女性がそうだった。会うたびに新しい条件が増える。年収に納得すればリードしてくれるかを見て、そこも通れば価値観を確かめる。

足し算になるのは、条件のひとつひとつが間違っているからではない。会って違和感を覚えたとき、その違和感に名前をつけようとして、新しい条件が生まれるからだ。名前がついた瞬間、それは今後の全員に適用される基準になる。会う人数が増えるほど基準が増える構造になっている。

過去の恋愛が基準のまま残っている

若い頃に激しい恋愛を経験した女性がいた。あのときの高揚感と特別感が忘れられず、四十代になっても同じ刺激を探してしまう。落ち着いた男性に会うと物足りなく感じ、派手な言動をする相手に惹かれるが、そちらは続かない。

比べているのは相手ではない。二十代の自分の反応と、今の自分の反応を比べている。同じ刺激で同じだけ動いた頃の神経は、もう戻ってこない。それを相手の魅力不足として処理してしまうところに、この形の難しさがある。

予定が先に埋まっている

仕事も趣味も充実している人ほど、週末が習い事や友人との約束で埋まる。忙しくて出会いがないと言いながら、予定を空けることは後回しになる。

誘われても、今週は無理、来週も予定がある、という返事が続く。三回続けば、たいていの相手は引く。関係が深まる前にフェードアウトする典型がこれになる。

ここまで来たのだから、と考える

社会的に認められてきた人ほど、妥協したくないという気持ちが強くなる。ここまで独身でやってきたのだから相応の相手でないと、という感覚だ。

これは経済でいうところの、すでに払ったコストを取り返そうとする心理に近い。十年独身だった時間は、相手の質で回収できるものではない。それでも、長く待ったのだから見合うものが来るはずだという感覚は自然に湧く。誰の性格が悪いという話ではなく、人間の判断に共通して起きるずれになる。

実年齢の自分を出さなくなる

年齢より若く見られると自分から口にする。実年齢に対して若すぎる服を選ぶ。本人は自信の表れのつもりでも、相手には無理をしている印象が届くことがある。

反対の方向もある。仕事の実績を強調しすぎて、ライバルのように受け取られる。どちらも同じことをしている。今の自分をそのまま置くのが怖くて、若さか実績のどちらかで覆っている。

傷つかない誘い方をする

前の交際で深く傷ついた人は、弱みを見せることを避ける。好意を伝えるのをためらい、誘うときも、もし都合が合えば、と逃げ道を作る。

断られても傷つかない形で誘えば、確かに傷つかない。ただし相手には自信のなさとして届く。傷つく可能性を消すために、勝負の場に立たなくなる。

六つは全部、同じ一つの動作だった

決めないための理由が六通りあるだけ

条件で保留する。過去と比べて保留する。予定を理由に保留する。ここまで来たのだからと保留する。今の自分を出さないことで保留する。断られない誘い方をすることで保留する。

いい人を演じることに疲れ、本音を出せないままお見合いを重ねていた女性がいた。相手からは距離を感じると思われ、次につながらなかった。演じることも保留の一種になる。決めていない自分を、決まっている人のように見せていたからだ。

性格を直す必要はない。プライドが高いことも、慎重なことも、忙しいことも、それ自体は何も悪くない。動いていないのは、そこから出てくる一つの動作だけになる。

保留が積み上がると、出会いの場のほうが先に消える

冒頭の女性の言葉に、この問題のすべてが入っている。気がつけば時間が過ぎ、出会いの場自体が減っていった。

保留は、決断を先に延ばす行為に見えて、実は選択肢を減らす行為になる。延ばしているあいだに相談所の会員は入れ替わり、友人の紹介は途切れ、同世代の未婚男性は減る。判断を保留した相手が一人減るのではなく、次に会えたはずの母集団ごと小さくなる。

成婚した人と退会した人の差は、活動量に出ている

結婚相談所の連盟が公表している成婚のデータで、成婚した人は成婚せずに退会した人と比べて、申し込み数もお見合い数も2倍から4倍あった。

条件でも見た目でもなく、動いた回数に差が出ている。この数字は、六つの共通点が一つの動作に還元されるという話を、外側から裏づけている。

変えられるのは性格ではなく手順

  1. 見送る前に、二回会う。一回目の違和感は情報が少なすぎる。二回目で消える違和感は珍しくない。これだけで会う人数が実質的に増える
  2. 条件を三つに削る。削るのは年収や身長や学歴といった属性から。残すのは、一緒に暮らしたときに毎日効いてくるものにする。清潔さ、言葉づかい、金銭感覚あたりが該当する
  3. 予定表に婚活の枠を先に置く。習い事や友人との約束を入れる前に、月に何回か空白を確保しておく。空いた時間で婚活する形にすると、永久に空かない
  4. 弱みを一つだけ先に出す。仕事で失敗した話でも、料理が苦手だという話でもいい。完璧な人に見えている相手には、誰も踏み込めない。距離を感じると言われる人ほど、この一手が効く
  5. 情報を隠さない。年収を公開している女性の成婚率は、非公開の女性のおよそ2倍というデータがある。隠すと守れる気がするが、実際には向こうから届く数が減る

五つとも、性格を変える作業ではない。手順を差し替える作業になる。

うまくいった人が手放したもの

結果を出した人が口にするのは、だいたい三つだった。条件を少し緩めたこと。自分のペースを素直に伝えたこと。過去の基準を手放したこと。

条件を緩めるのは、相手の格を下げることではない。判定に使う項目を減らすことだ。ペースを伝えるのは、忙しさを隠さずに、今月は二回しか会えないと先に言うことになる。過去の基準を手放すのは、二十代の自分がときめいた種類の高揚を、判断の物差しから外すことを指す。

四十を過ぎてからの結婚は、若い頃と同じやり方の延長線上にはない。若い頃は、動かなくても向こうから来る回数がそれなりにあった。今は、来る回数が減ったぶんを自分で埋める作業が要る。

共通点に自分が当てはまっていたとしても、それは性格が悪かったという判定ではない。判断を先に延ばす形が身についていただけで、その形は今週から差し替えられる。見送る前に二回会う。決めるのは、そこからでいい。

Q. 40代で結婚できない女性の共通点は何ですか

条件が足し算で増えていく、過去の恋愛を基準にしている、予定を先に埋めてしまう、ここまで来たのだからと考える、今の自分を出さない、断られない誘い方をする。この六つがよく挙がりますが、どれも判断を先に延ばすという同じ動作の言い換えになります。

Q. 40代からの婚活は手遅れですか

手遅れではありませんが、成立の確率は下がります。女性がお見合いを申し込んだときの成立率は20代後半の11.4%から年齢とともに6%台まで下がるため、40代なら15回から20回でようやく1回という前提で動く必要があります。断られ続けても回数の問題であって、魅力の評価ではありません。

Q. 条件を下げろと言われますが、どこまで下げればいいですか

年収や身長や学歴といった属性の条件から削り、三つ以内に絞ってください。残すべきなのは、一緒に暮らしたときに毎日効いてくるものです。清潔さ、言葉づかい、金銭感覚がこれにあたります。

Q. 何人くらいと会えば結果が出ますか

結婚相談所の成婚データでは、成婚した人は成婚せずに退会した人と比べて、申し込み数もお見合い数も2倍から4倍ありました。人数の絶対値より、動いた回数の差が結果を分けています。会う相手を一回目で見送らず、二回目まで進める習慣をつけると実質的な人数が増えます。

Q. 年収は公開したほうがいいですか

公開したほうが結果は出ています。年収を公開している女性の成婚率は、非公開の女性のおよそ2倍というデータがあります。隠すと身を守れる感覚がありますが、実際には申し込みが届く数のほうが減ります。

Q. 過去の恋愛が忘れられず、目の前の人が物足りません

比べているのは相手ではなく、二十代の自分の反応です。同じ刺激で同じだけ動く神経は年齢とともに変わるため、その落差を相手の魅力不足として処理すると誰にも当てはまらなくなります。高揚の大きさを判断の物差しから外すのが、うまくいった人に共通する手放し方でした。

Q. 忙しくて婚活の時間が取れません

予定を空けようとせず、先に枠を確保してください。習い事や友人との約束を入れる前に、月に何回か空白を置きます。誘いに対して今週は無理という返事が三回続くと、多くの相手はそこで引きます。

Q. 婚活はいつやめるべきですか

期限を決めること自体は有効ですが、決めるなら年齢ではなく行動量で区切ってください。申し込みを何件出したか、何人と二回目まで会ったかを数え、その量をやり切ったうえで判断すると、後から悔いが残りにくくなります。50歳時点で未婚の女性は6人に1人おり、結婚しない人生の設計を進めることも同じだけ現実的な選択になります。

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この記事を書いた人

シニア向け雑誌の人生相談コーナーの担当として、これまで1000通を超える読者の手紙を読んできました。悩みの多くは、分かってくれる相手が欲しいのだと知りました。定年後の空白、体力の変化、新しい人付き合い。人生後半は終わりではなく仕切り直しの時期です。

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